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男性更年期障害 nikkeiBPnet

更年期障害というと、閉経前後に起こる女性特有の病気と思われがちだが、男性にも女性と同じように更年期障害がある。しかし、一般的な認知度は低く、日本の医療体制は、これまでお世辞にも進んでいるとはいいがたい状況だった。

それが近年、団塊の世代が更年期に突入し、また生活の質を高めるQOL(クォリティー・オブ・ライフ)が叫ばれるようになり、社会的問題として、男性更年期も注目されるようになってきた。

日経ビジネスオンラインの記事によると、男の更年期障害や勃起不全(ED)など男性特有の病気に男性ホルモン(テストステロン)の減少がかかわっていることがわかってきた。

男性ホルモンは、筋力や骨格を保ち男性特有の体つきを作り、精神活動の活性化や男らしさを生み出す大事な性ホルモンであり、酸化ストレスを下げ、動脈硬化や細胞の老化、ガン化を防ぐ作用があることも知られている。男性ホルモンの分泌は20歳代をピークに加齢とともに低下していく。それに伴って、女性の更年期障害のような症状が出るというわけだ。

性機能障害以外にも精神症状、身体症状が起きる

では、更年期障害とはどんなものか、どのように克服すればよいのか。SAFETY JAPANの「中高年男性を襲う更年期障害(1)」から見てみよう。

個人差のある男性更年期障害だが、その症状は大きく3種類に分けられる。

  • 精神・心理症状:うつ症状、記憶力、集中力の低下など
  • 身体症状:睡眠障害、肩こり、頭痛、疲労感、頻尿など
  • 性機能障害:ED(勃起障害)、早期勃起喪失、性欲の減退など

症状だけをみると、全身で別々に起きているように思えるが、私たちの心と身体の機能は、脳によって支配されている。つまり、すべては脳の中枢での機能的な障害で起こっている。

例えば、心理的なストレスを受けると、脳からの指令を身体に伝達する神経伝達物質に異常が起こり、うつなどの精神・心理症状が起こる。何をするのもおっくうになり、毎日が楽しくないという状態が続くと、やがては社会生活にも影響をきたす。働き盛りの中高年男性にとっては、もっとも打撃が大きい症状といえるだろう。

実際に病院を訪れる患者さんの多くは、不眠の症状を訴えるという。そこで眠れないからといって酒を飲むようになり、アルコール依存症になってしまう可能性もあるという。

また、性ホルモンが減少すると、作動する性ホルモン依存性のたんぱく機能に変調をきたし、EDや早朝勃起喪失などを引き起こす。実際には、これら機能的な障害が複合して、様々な症状が起きる。

性機能の減退は男性更年期障害の大切な指標

日本人は性欲減退やEDを治療することに積極的ではないといわれる。性機能障害が進んでも、年のせいとみて見ない振りを決め込む。しかし、性機能は単に性行為を行うためだけでなく、自分が現役の生物であることを自覚するために大切な機能である。

男性更年期障害には個人差があり、症状の種類も度合いも様々。そのため、体調が変化しても年のせいとあきらめ、更年期障害と気付かない人も多い。しかし、21世紀はQOL(クォリティー・オブ・ライフ)の時代といわれるように、ただ長生きするのではなく、元気に楽しく年を重ねたいと思う人も増えている。

忙しい現代人は、相当ひどくならないと、症状に気が付かない。どんな病気でも同じだが、症状が悪化してからでは治療も大変だ。こちらのページに自己チェックシートが掲載されているので、この機会に一度、自己チェックしてみてはいかがだろうか。

早期に男性更年期外来の門を叩こう

では、実際に男性更年期障害になった場合、どうすればよいのだろう。

「中高年男性を襲う更年期障害(2)」によれば、更年期障害になっても、専門医に診てもらい治療することで、たいていの場合は1~2年でリカバーできる。人によっては2年以上かかることもあるが、早期に治療すれば、平均1年くらいで日常生活に支障のない状態になるという。

具体的な男性更年期の治療は、症状と血中の男性ホルモンなどの検査結果を参考にして、主に抗うつ薬治療と性ホルモン治療を併用して行う。

不眠症を訴える患者には、その症状によって、軽い睡眠導入剤を使ったり抗不安薬を使ったりする。うつ症状が目立つ場合には抗うつ薬を使う。これも症状によって弱い薬から強い薬までを使い分ける。

うつ状態だった人が、性機能低下が改善されるにつれ、精神的にも元気になったという例も少なくない。性機能障害の治療には、低下している男性ホルモンを補強する意味で、テストステロン薬を投与するのが第一に行う治療だ。それで早朝勃起はかなり早く改善するが、それでも性的生活で勃起状態が維持できない場合には、バイアグラやレビトラといった薬を用いることになる。

交感神経と副交感神経のバランスを保とう

それでは、更年期障害の予防や、なってしまった後の予後はどうすればよいのだろうか。

予防や予後のためには、日常生活で交感神経と副交感神経のバランスを保つよう心掛けることが大切だ。

交感神経は昼の神経系といわれるもので、昼間エネルギッシュに活動するためには、ある程度の興奮状態も必要だ。しかし、逆に夜の神経といわれる副交感神経を考えた場合、交感神経の興奮状態が夜になっても続いていると、神経系のバランスが取れず、不眠などを引き起こしてしまう。

やはり、社会的なストレスなどを受け続けて交感神経が常に興奮状態にあると、交感神経と副交感神経のバランスは悪くなる。神経系のバランスをよくするためには、交感神経を静めて、副交感神経を活性化するためのリラクゼーションやヨガなどで自己訓練するのもよい。

『男も更年期で老化する』の著者である精神科医の和田秀樹氏は、「男性ホルモン分泌が衰えた人でも、恋すると男性ホルモンが活発に出る」と語る(「『男性更年期』『老化』を乗り切る食事・生活そして『セックス』」)。中年女性がアイドルのコンサートで大興奮して、止まっていた生理が再開することさえある。それと同じようなことが男性でも起きる可能性があるというのだ。

この記事の中で和田氏は、食習慣や運動にも言及している。食生活については「魚と肉を両方とも食べること。これらに加え乳製品などで、蛋白質は多めに摂取すべき」とする。運動に関しては「ウォーキングや軽いジョギングなど強度弱めの有酸素運動を、大量にしたほうがいい」とアドバイスしている。

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